そもそも期間工って何?
最初に、期間工とは何かを説明します。工場は1年を通して仕事量が一定とは限りません。業界によって夏が忙しかったり、冬が忙しかったりしますが、工員を全員正社員で雇うと仕事が少ない時期の人件費の負担が大きくなるので、忙しい時期だけ増員する事があります。これが期間工です。
どんな業界に多いの?
期間工が多い業界は自動車産業や食品業界などです。メーカーにより若干異なりますが、自動車業界では夏冬のボーナスシーズン前と年度替わりの3月前に期間工を募集するケースが多いです。食品業界では、クリスマスケーキやお正月の食材など、季節感のある食品を製造している工場で募集しています。
どの位の期間働くの?
働く期間は、これもメーカーによってまちまちですが、傾向的に食品業界だと2~3週間、自動車業界だと2~3か月が一般的です。長いものでは半年近く働ける場合もありますが、就業期間が1年を超えるケースは殆どありません。
仕事の内容や難易度は?
期間工は働く期間が短いことから、仕事を覚えたり慣れたりするのに時間をかけられません。その為、熟練技や判断力を要するような難易度の高い仕事は殆ど無いと言って良いでしょう。大抵の場合、ラインに配置され、部品の取り付けや食材の箱詰めなどの作業を行います。ここで注意したいのはラインの速さです。工場では1つのラインで1時間あたり何個の製品を作るか決められており、全員が無駄なく作業してできる数が目標値として設定されています。その為、ラインの流れはかなり速いです。1つ1つの作業の難易度はあまり高くありませんが、正確さと速さを求められるので、1つの事を黙々と続けられる根気と集中力は必要です。
期間工は、特殊技能や専門的な資格がなくても採用後にすぐに現場で業務を担当できることや、期間が満了した際に多額の手当を受け取れるといった魅力があります。